カウンター越しの事情・・『表と裏』
2005/07/4 第0009号







カウンター越しのお客様や業界内部の事情・・
現役バーテンダーが世間の表と裏を連続ドラマ風にお届けします。
楽しくて可笑しくて時には涙なくしては語れない内容や怒りモード全快バージョンにご期待ください。
汚い人間関係、不倫、友情、恋愛と様々な事情が行き交います・・
すべてノンフィクションでお届けしております。

+++ お詫び +++
サーバーの状態により稀に画像が表示しないことがありますが
本文には影響ございません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。





第0009話  『 夫、危機一髪! 』


++登場人物++
(注)画像はイメージです。本人とは何の関係もございません・・

:私
:夫
:妻


さて、今回は少し緊迫した場面を紹介しよう・・
ま、一番緊張していたのは・・

「私だ・・」(汗)

夕日もすっかり沈み、辺りの街灯が灯り・・
酒場が賑わいを見せる頃、1組の夫婦がバーにきた。


「いらっしゃいませ」

「カウンター空いてますか?」

「どうぞ・・」


どちらかと言うと、大人しい感じの夫婦であった・・


「ご注文をお伺いいたしましょうか?」

「じゃなにかオススメのカクテルを・・」

「かしこまりました」


シャカシャカシャカ・・

コトン・・


スー・・

「こちら、当ホテルオリジナルカクテルでございます」

「ほぉ・・」

「ラムベースに少し甘酸っぱさを加え、女性に人気のカクテルとなっております」

「おいしい♪」

「ありがとうございます・・」



と、ここまではいい感じでバーの雰囲気を満喫いただいた・・
が、しかし・・

妻が、おもむろに口を開いた・・


「結局この前、いくつ買ったの?」

「え?5個だけど・・」

「伝票には8個って書いてたけど・・」

「・・・・・・」



な、なにやら雲行きが怪しい・・
どうやら何か贈答品のお返しの個数らしい。

夫は5個と言うが、伝票には8個と表示・・
残りの3個はどこへ?


問い詰める妻、誤魔化す夫・・


「他の女性に渡してるんじゃないの?」

「実は・・」

(・・・・・・お!ついに観念か?)


「店のスタッフが間違えて、違う伝票を持って来たんだよ・・」

(・・・・・・そんなわけないだろ!!!)

「あ、そうなの?」

(納得かぃ!)

「もぉ〜!心配したじゃない・・」



一番心配していたのは言うまでもなく、私である・・


「それから・・」

(まだ、なにかあるのか?)


「あなたの携帯のメール、見れない部分があるんだけど・・」

(見たんかぃ!)

「・・・・・・」

(お、マズイぞ夫!がんばれ・・)

「浮気・・してないよね?」

(あわわ・・っていうか、こんな会話は家でしてくれぃ・・)


「浮気なんて・・」

「じゃどういうことなの?説明してよ!」

「俺を信じろよ!」

「だったら見せてよ!」

(おいおい・・)


「あれはね・・」

(うーん、なんて切り抜けるのか・・)

「迷惑メールってあるだろ?」

「うんうん」

「その迷惑メールが来たときに、特別のフォルダに格納される」

「どうして見れないの?」

「迷惑メールは怖いんだよ・・」

「どうして?」

「開くだけでウィルスに感染する可能性がある!」

「怖い・・」

「だろ?」

「うん」

「だから、開けられないようになってる」

(・・・・・・・・・・・・・・)


「でもなんだか信じられない!」

(うんうん・・)

「消すことはできないの?」

「定期的にまとめて消している」

(なんとも強引な説得というか、言い訳だな・・)


「今、消してよ!」

「今はムリだな・・」

「どうしてよ?」

「もう少し溜まってからでいいの・・」

(きっと未開封の怪しいメールがあるからだ・・)

「そっか・・」

(って、またあっさり納得かぃ!)



(つーか、言い訳よりも自分の携帯を見られていたことに怒ったら?)

「それより、どうして俺の携帯をみてるんだよ!」

(お!そうそう・・)

「それは・・」

(形勢逆転か?)


「それは、あなたが・・」




+++後半へ続く+++






□ ジャグジーな生活はいかが? □


自宅のお風呂がジャクジーに早代わり!
無数の細かな気泡が全身を刺激して疲れた体を癒します!!
ご自宅のお風呂で簡単に泡のお風呂が楽しめるんです♪
もちろんめんどうな工事なんてしなくていい!
浴槽の底にエアソフトマットを敷くだけで、
強力微粒子気泡が噴出し、全身泡のマッサージが楽しめます。

ヒーター機能により温められた空気が泡になって出てくるので
お湯がさめず寒い季節でもゆっくりつかることができます!

無数の泡が血行を促進し体を芯から温め、疲れた体をマッサージ!
心身ともにリフレッシュできます。


●泡の強さは3パターンの切り換え可。
●タイマー機能(10分・20分・30分)
●3つの泡パターン(弱・中・強)の強度サイクル
●ヒータ機能湯加減調節。お湯が冷めません。
●エアソフトマットは丸めてコンパクトに収納できますので場所をとりません。
●リモコン付きなので操作も手元で可能。お風呂に入りながらお好きな泡調整ができます。


憧れの泡風呂が自宅のお風呂で簡単にできるから毎日、お風呂が楽しみになる!
なんといってもこの泡の微粒子の泡が体に当ると・・心地良い刺激!
う〜んこれは体験した人しかわからない心地よさ!!

疲れた体や心をこの泡のお風呂で癒してあげましょう!



で、今回紹介したいのがこちら♪

ハイパージャグジースパ【アイデア100選会】

※リンクページにエラーが出る場合は、kazubon's land よりお願いします。



●セット内容/
バブルバス・スパ本体×1、ホース×1、バブルマット(4枚組)×1、リモコン×1、リモコン用単四電池×2
●サイズ 本体/約30×20×25cm
●重量/3.7kg
●ホース/2.5m
●マットサイズ/120×36cm
●電 源 100V 50-60Hz
●生産国 中国製




+++前半からの続き+++





「それは、あなたが毎晩帰ってくるのが遅いから・・」

「仕事なんだから仕方ないじゃないか!」

(うんうん、なんともありがちな会話だ・・)



「それにあなた昨日、どこかに寄った?」

(うーん、なんだか取り調べのようだ・・)

「い、いや・・別に?」

(ここで焦ってはいけないぞ!夫〜!)

「帰りにコンビニ寄ってタバコを買ったぐらいかなぁ・・」

「ふぅ〜ん・・」

(わぁ・・私は、この「ふぅ〜ん・・」っていうのが怖い・・)

「財布のお金が・・」

(財布の中身までチェックされてるじゃん・・)



「たしか1万円札が入ってはずなんだけど?」

「え?」

「ないんだけど・・」

「タバコ買うだけに1万円札出したの?小銭あるのに・・」

(最悪じゃん・・)



「8千円ほど足りないんだけど?」

「・・・・・・・」

(絶体絶命?)

「あ、あ・・」

(ちゃんと整理してから話すんだぁ〜!)



「俺は万札が嫌いなんだ・・」

(何を言ってるのだ!)

「小銭があろうと千円札があろうと、万札を崩す癖がある!」

(言い切ってどうする・・そんな人いないだろ!)



「じゃあ8千円は?」

「・・・・・・・」

(言い訳を用意してないんかぃ!)

「知らない・・」

(ぎゃはは!)

「知らないって、そんなのおかしいんじゃない?」

(うんうん)

「たぶん・・」

(お!なにか思いついたな?)

「取られたんだと思う・・」

(どてっ!)



「最近、盗難が多いからなぁ・・」

(って、そういう問題かぃ!)



「気をつけてよ?もう!」

(ってあんたも納得なんかぃ!)



「てっきり誰かとラブホにでも行ったのかと思ったんだもん・・」

(普通はそう思うでしょ・・)



「それにしても取られたにしては慌てないじゃない?」

(うんうん!初めから無いのわかってるからね!)

「慌てたってしょうがないだろ?」

(なるほど・・)



このやり取りの間、私は終始笑顔を心がけた・・
無言の接客ほどツライものはない・・

お互いに3杯ずつカクテルを飲んだあと、静かに帰っていった。



「いい加減にしろっ〜!!」







本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします・・
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。  kazubon



++++++++++ 次週予告 ++++++++++

『 ヘッドハンティング 』
有能な人材は引き抜かれるのか・・



その他のラインナップ
『 お客様の心理 』
『 心霊現象 』
『 職場の彼女から衝撃の告白 』
『 シェフとの戦いにピリオド? 』
『 怖いお客様・・ 』








・素材の一部はAtnet Japan!様よりお借りしております。 Atnet Japan!




++ 発行者プロフィール ++


職業1:某有名ホテルのバーテンダー
職業2:『 kazubon's land 』オンラインショップ管理人
職業3:メールマガジン発行「カウンター越しの事情…表と裏」(毎週月曜日発行)
職業4:超零細企業経営

名前:kazubon カズボン
年齢:1972/06/15
性別:♂





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