カウンター越しのお客様や業界内部の事情・・ 現役バーテンダーが世間の表と裏を連続ドラマ風にお届けします。 楽しくて可笑しくて時には涙なくしては語れない内容や怒りモード全快バージョンにご期待ください。 汚い人間関係、不倫、友情、恋愛と様々な事情が行き交います・・ すべてノンフィクションでお届けしております。 +++ お詫び +++ サーバーの状態により稀に画像が表示しないことがありますが 本文には影響ございません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 第0008話 『 有名女優が来たら? 』 ++登場人物++ (注)画像はイメージです。本人とは何の関係もございません・・ :私 :女優のKさん :スタッフ 私達ホテルマンは、芸能関係の方と出会う機会も多い・・ お笑い業界の大御所、歌舞伎役者、マジシャン、歌手、女優、俳優・・ ジャンルも様々・・ 今回は、ある有名女優が来たときの話である。 現在も、第一線で活躍中の女優が来るという情報が館内に伝えられた。 映画のロケで近くに来ているらしい・・ 特別なファンというわけではないのだが、気になる。 「Kさんはバーに来るのか?」 私のイメージでは、とても清楚なKさん・・ おそらくバーには来ないだろうと思っていた。 他のスタッフや俳優さん達は、何度もバーに来られていたが肝心のKさんが来ていない・・ (何が肝心なのかは不明だが・・) 何日も前からスタッフはチェックインをしているが、Kさんは少し経ってからの入りだそうだ。 「うーん、待ち遠しい・・」 と、ミーハー丸出しのコメントをしていたのは私だけではないハズ。 ついにその日がやってきた。 そしてスケジュール表が手渡された・・ 「うむ、5日間の滞在か・・」 5日間のうち何回来るのだろうか・・ 来店は、突然訪れた・・ 「・・・・・・」 少し強面な人が一人で辺りの様子を伺っていた。 「お客様、何名様でしょうか?」 「あとで2〜3名来ますがいいですか?」 「こちらへどうぞ・・」 まさか、このあとにKさんが来るとは想像できなかった。 +++後半へ続く+++ □ 芸能生活ってどうなの? □ A子さんは、ある雑誌でアイドルデビューのオーデション記事を見つけました。 日ごろからアイドルを夢見ていたA子さんは、すぐに応募。 その結果書類選考に合格したとの通知がありました。 喜ぶA子さんに次に送られてきたのは、ボイストレーニングや歩き方のトレーニングの案内・・・。 これも輝ける未来の為の投資と思い、50万円以上の契約をしました。 結果は2,3の三流紙に写真がちょっと載っただけ・・・。 以前実際に体験したことですが、近所でも評判のかわいい娘さんがいました。 年齢は18歳。久しぶりに会ったとき、今度スクリーンデビューするんだと喜んでいました。 しかもいきなり主役・・・。 怪しいなとは思いましたが、本人のあまりの喜びように黙っておりました。 その後お会いした時に撮影の様子や映画のタイトルを聞いたのですが、なにか言葉を濁すのです。 辛うじて聞き出した芸名から懸命に作品を探した結果、彼女のデビュー作はレンタルビデオ店のアダルトコーナーに陳列されていました。 そもそもなんで、アイドル業界の内情を知ることが大切なんだと思います? それは、この世界が魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する危ない業界でもあるからであります! あなたの大切な娘や息子が、ある日スカウトされたと喜んでいたとしましょうよ。 そのときあなたは適切なアドバイスやその話の信憑性を正確に判断できますか? できないでしょう。ええ、多分絶対。知らんもんねだって。 うっかり飛びついたために痛い目にあった話はいくらでもあるんですよ、奥さん。 だからと言ってずぇ〜んぶ否定したんじゃあ、せっかくの本物のチャンスまで失うかも知れません。 大事な大事なお子様のためにも、可能性は追い求めてあげたいですよねぇ〜。 大切なことは、「正しい知識」を持つことなんです! とは言っても、この業界のことはなっかなか一般ピーポーの耳には入ってきませんわな。 そこで、アイドル業界の隅々までつぶさに体験してきたワタクシ「K」の登場と相成った訳でおま。 この講座の内容を知ると知らないとでは、 正直なところ、生きる世界が違うと言っても過言ではない!間違いない! なんていう説明を添付してきました・・(笑) 面白そうなので、よかったら是非読んでみてください! で、今回紹介したいのがこちら♪ ※リンクページにエラーが出る場合は、kazubon's land よりお願いします。 筆者について: 30代男性 ミュージシャンとしてメジャーデビューを経験。 その後、所属事務所の変更等でいつの間にかインディーズ活動へ。 その間に数多くのアイドルへのヴォーカルレッスンや演出を指導。 オーディションの審査委員もつとめるなど、アイドル業界へ深い造詣と愛情を持つ。 +++前半からの続き+++ しばらくすると一人の女性が入ってきた・・ 私のところのスタッフが「Kさん来ましたよ・・」 「え?いまの人がそう?」 私の前を通って行ったはずなのに気づかなかった・・ 髪を後ろで一つに束ね、細身のジーンズに黒いTシャツ。 ほぼノーメイクに近い感じの化粧・・ 「お風呂上りかな?」 「問題は、誰がオーダーを取りに行くか・・だな・・」 なんて一人で考えているうちに他のスタッフが行ってしまった・・(汗) 「ま、まぁいいか・・」 そして何種類かの料理とシャンパンをオーダーしていた。 周りにもたくさんのお客様がおられたが、誰一人として気づいていない・・ 女優☆っていうオーラは、さほど感じなかった。 まぁそこが彼女の魅力なのかも知れないが・・ Kさんのテーブルが次第に盛り上がり、声のトーンも大きくなる。 「お、テレビと同じ声だ・・」 ま、当たり前の話ではあるが・・ 「すみませぇ〜ん!」 Kさんが話しかけてきた・・ あ、いや・・ オーダーである。 私は、ホテルマンである。 しかし、その前に一人の人間であり男性である。 でも、ホテルマンである・・ 理性と本能が入り混じる中、毅然とした態度で応対する・・ Kさんの部屋だってわかっている。 遊びに行こうと思えばいつでもいける・・ 職権を乱用することだって・・ そう考えると、有名人も楽じゃないなって思う。 あまりにも毅然とした態度をし過ぎたのか、なんどもKさんが呼ぶ・・ もしかして心の中で・・ 「私は女優なのよ?気付いてないの?」 って思ってたりして・・ でもまさか 「握手してください・・」 なんて言えないもんね(笑) でも 「サインをお願いします・・」 は、業務上可能である(笑) もちろんルームでの会計の場合だが・・ この映画はまだ完成していないのか、未発表であるが成功をお祈りいたしております。 本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします・・ 皆様のご意見ご感想をお待ちしております。 kazubon ++++++++++ 次週予告 ++++++++++ 『 夫、危機一髪! 』 店内で起こった壮絶な夫婦のバトル・・ その他のラインナップ 『 ヘッドハンティング 』 『 お客様の心理 』 『 心霊現象 』 『 職場の彼女から衝撃の告白 』 『 シェフとの戦いにピリオド? 』 ・素材の一部はAtnet Japan!様よりお借りしております。 ++ 発行者プロフィール ++ 職業1:某有名ホテルのバーテンダー 職業2:『 kazubon's land 』オンラインショップ管理人 職業3:メールマガジン発行「カウンター越しの事情…表と裏」(毎週月曜日発行) 職業4:超零細企業経営 名前:kazubon カズボン 年齢:1972/06/15 性別:♂ |